始めてでもわかる子ども食堂の開き方・続け方

NPO法人静岡市子ども食堂ネットワーク理事長E沼の個人的主観的ブログです。3年間で10か所以上の子ども食堂を開いて運営してきたコツやノウハウを誰にでもわかり易く子ども食堂を始められて、長く続けていくコツや考え方を書いていきます。子ども食堂のこと、社会のこと、子ども達のこと、自分のこと。いろいろと主観ですが素直に書いて行きます。

子ども食堂って?

このブログを見てくれていると言う事は子ども食堂に興味がある人だと思う。
もっと言えば「子ども食堂を開きたい」とか「やり方を知りたい」とか「実際はどうなの?」だったり「始めたけどこの先ちょっと不安」や「今、ちょっと悩んでる」な人たちが見に来てくれているんだと思う。
そう言う人たちや事柄への解決の糸口や共感できる内容になっていれば良いなと思いながら書き始めようと思う。
それじゃ説明しよう、と言っても俺の主観でね。

子ども食堂って強引に言えば「近所の子ども達と一緒にご飯を食べる場所・機会」ってことだと思う。
これが一番シンプルな答え。
それじゃ何のために近所の子ども達とわざわざご飯を食べる場所や機会を用意するのか?って事なんだけど、一緒にご飯を食べるだけで様々な問題に気付いたり和らげる事が出来るんだ。
でも、良く覚えていて欲しいのは「問題を解決」じゃなくて「問題に気付き、和らげる」事が出来ると言う事。
解決は、残念だけど今はまだ難しいんだよね。
なぜ、難しいかはこのブログで少しずつ説明していくから、今は残念ながら出来ないこともあるって理解してもらえたらとても嬉しい。
そして少しずつ解決できる子ども食堂になっていけばいいとも思っているよ。
で、子ども食堂は近所の子ども達と一緒にご飯を食べて、様々な問題を見つけて和らげる事が出来る場所」って所まで理解してくれたと思う。
それじゃ子ども達の環境に存在する様々な問題や取り組むべき内容ってなんだろうね。
ちょっと簡単に思いつく事をあげてみようか。
 
貧困 
お金が無いのはとっても怖いことだし、大変なこと。ひどいと食べる物もなくなってしまうし、そこまでひどくなくても遊びに行くお金や旅行や塾に行くお金がなかったりするんだ。
とっても困るよね。
孤食
お父さんやお母さんが一生懸命仕事している家は子どもだけで夜のご飯を食べる事も多いんだ。レンジでチンしたり遅い晩御飯になったり。一人きりの食事にもなったりするね。
とっても寂しいよね。
勉強支援
一人では勉強する気になれなかったり、分からないところを誰かが教えてくれたら、ちょっとしたことかも知れないけどとっても助かるよね。
地域交流
子ども達が地域のみんなと交流が出来たりするよ。ボランティアさんとして地域の人が参加していたり、食事に来ていたり。もちろん、地域の人たちも子ども達との交流を楽しみにしていたりするんだ。
とっても嬉しいよね。
世代間交流
ボランティアさんや子ども食堂に遊びに来る人たちは大学生のお兄さん・お姉さんの世代から、お父さんやお母さん世代、そしてお爺さんやお婆さん世代まで様々な人がいるよ。
色んな人たちとご飯を食べながら自然に仲良くなればいいと思う。
とっても勉強になるよ。
体験学習
学校の宿題だけじゃなくて、いろんな事を体験して学ぶことはとっても大事なことなんだ。
学校で学べること以外の事を学べるチャンスを用意しているかも知れないね。
とっても楽しいはずだよ。
生活習慣支援
子ども達の家にはみんな自分達の家のルールがあるよね。
でも、その自分達の家のルール以外にも社会のルールがあるんだ。
そんなルール(常識)を気付かせてくれたり、教えてくれる場所の一つが子ども食堂なんだよ。
将来とっても役に立つよ。
子ども達の居場所作り
学校に行けなくなってしまった友達がいたら、もしかしたら子ども食堂で会える事もあるかもしれないね。
子ども食堂は学校でも家でもない子ども達の居場所でもあるから。
とっても賑やかなはずだよ。
 
と言う訳で簡単に思いついただけでも子ども達の生活環境の中で大きな問題・小さな問題いろいろあるのは分かるよね。
で、子ども食堂はそのいろんな問題に場合によっては大きく、そして小さかったとしても関わることが出来るんだ。
つまり子ども食堂は近所の子ども達と一緒にご飯を食べて、子ども達を取り巻く様々な問題を地域やボランティアさんが一緒になって見つけて考えて和らげる事が出来る場所」って事になる。
それってとてもスゴイ事なんだ。
少なくとも俺はそう思うよ。
 
今まで子どもたちが一人で悩んでいたり、寂しい思いをしたりしてたとしたら。
子ども食堂に来ることでちょっとでも環境や状態や気持ちが良くなるとしたら。
そうじゃなくてもみんなでご飯を食べて子どもたちの顔を見るだけでもいいし、警戒していた子供がご飯を食べるときに油断して、フッと見せる笑顔を一つだけでもいい。
上にあげたことの何か一つ目指す子ども食堂もあるし、全てを考えて開いている子ども食堂もある。
何が正しいとか、何が間違っているという事はないんだ。
子ども食堂の目的は様々ある。
そう覚えておいてくれれば今は大丈夫。
それじゃ次は子ども食堂は何のために目的を持つのか?」の説明をしようか。
 
 
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