始めてでもわかる子ども食堂の開き方・続け方

NPO法人静岡市子ども食堂ネットワーク理事長E沼の個人的主観的ブログです。3年間で10か所以上の子ども食堂を開いて運営してきたコツやノウハウを誰にでもわかり易く子ども食堂を始められて、長く続けていくコツや考え方を書いていきます。子ども食堂のこと、社会のこと、子ども達のこと、自分のこと。いろいろと主観ですが素直に書いて行きます。

子ども食堂は何のために目的を持つのか?

子ども食堂は何を目指して目的を持つのか?
 
それじゃ説明をしよう。といっても俺の主観でね。
子ども食堂を行うといろんな効果が子ども達や地域に作用して、助かる人や喜ぶ人がいるって所までは分かってくれたと思う。
そうして喜ばれたり、助け合ったりするために子ども食堂は開かれて運営されている。
で、ちょっと思い出してほしいんだけど、前回の記事で子ども達の環境を取り巻く問題や取り組むべき内容ってあったと思う。
簡単に上げただけでも8個もあったはず。
もっと深く掘り下げればもっといっぱい問題があったりする。
そうした問題の為に子ども食堂が存在するんだけど、8個の問題すべてに対応しようとするととっても大変なんだ。
いや、そのうちの一つに取り組むことだってとっても大変。
だって子ども食堂で頑張ってくれている人はほとんどボランティアだし、その人たちの善意で子ども食堂は続いているんだよ。
どんなことでも同じなんだけど仕事だってボランティアだって人が何か行動を起こせば責任は発生するんだ。
その責任が発生する大変なことに、ボランティアさん達は善意を持って善意だけで自分の時間と労力を子ども食堂に費やして取り組んでくれている
これはとってもスゴい事。
少なくとも俺はそう思っているよ。
 
で、話を元に戻すと子ども食堂は目的を持たなければならないんだ。
なぜかと言えば何かの為に子ども達へアクションを起こすのが子ども食堂だから、その何かを決めなくちゃならない。
でも、問題や取り組みたいことは8個以上ある。
さらに自分やボランティアさんの時間と労力は限られている。
そして地域によって生活のスタイルは様々。
お金だって限られている。
そうなると
「自分達の自由になる人数とお金と時間と労力で、子ども達に何をしてあげる事が、この地域の子ども達と保護者と住民の人たちにとって一番有益な活動になるのか」と言う事を考えなくちゃならない。
だってどうせやるなら自己満足じゃなくて喜ばれる子ども食堂にした方が、自分達にとっても、子ども達にとっても、地域にとっても必要とされる子ども食堂になるから。
で、さらに言うと「自分達がやっていて楽しく続けられる子ども食堂」や「自分達が使命感を持って続けられる子ども食堂」みたいな「自分達が続けていける目標」にも合っていなければならない。
つまり更にまとめると「自分達の自由になる人数とお金と時間と労力で、自分達が長く楽しく続けられるモチベーションを保てて、この地域の子ども達に何かをしてあげる事で子ども達と保護者と住民の人たちに喜ばれて必要とされる子ども食堂と言う目標を持たなければならない。
だからまた思い出してほしいんだけど、子ども食堂の取り組み活動はざっと8種類あったはず。
その8種類の中から自分が目指す子ども食堂の取り組みを選択して、それを目指す目的(ミッション)にするんだ。
8種類の活動内容はどれも素晴らしくて、どれも達成したいものではあるんだけど、最初から全てをやるのは良くない。
自分達が疲れてしまうし、実績のないうちは目的がぼやけて何を目指している子ども食堂なのか分からなくなってしまう。
だから全部でなくて多くても4つ。
場合によっては一つや二つでも全然かまわない。
目的を選んで「私達は~~な子ども食堂をこの地域の子ども達と保護者と地域の為に行っています」と説明できるようになれば良いと思う。
 
話はちょっと変わるけど自分達はこうやって説明もしているよ。
「自分たちの子ども食堂は何本かの柱で出来上がっています。貧困対策を決して大黒柱にはしていません。柱の一本ではありますけど」
これは静岡市では地域の子ども食堂を開催する場合、「貧困対策」と言う言葉を使うのは地域であまり喜ばれないから
だから隠しテーマみたいに表に出さずにこっそりと意識しているテーマなんだ。
子ども食堂=貧困対策」みたいなイメージを持ってる人に上のような説明をする。
どうしてもまだね、このイメージは根強く残っているから。
 
そう、話を元に戻そう。
子ども食堂は子供たちのために、地域に喜ばれるために、自分たちが情熱を持ち続けられる目的を持つこと。
目的がないとそこに近づいていけないから。
今回はちょっとゴチャゴチャしちゃったかも知れない。
だから次はどうやって「どの目的を持つことが良いか」シンプルに具体的に分かりやすく説明しようか。
 
 
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