始めてでもわかる子ども食堂の開き方・続け方

NPO法人静岡市子ども食堂ネットワーク理事長E沼の個人的主観的ブログです。3年間で10か所以上の子ども食堂を開いて運営してきたコツやノウハウを誰にでもわかり易く子ども食堂を始められて、長く続けていくコツや考え方を書いていきます。子ども食堂のこと、社会のこと、子ども達のこと、自分のこと。いろいろと主観ですが素直に書いて行きます。

子ども食堂の収益 活動と収益の考え方

子ども食堂の収益 活動と収益の考え方

 

今回は子ども食堂を行う上で欠かせない収益・収入の話をしようと思う。
それも種類ごとに分けて話をしたいと思ってる。
それじゃ俺の主観の話を聞いてくれるかい?

 

子ども食堂の活動継続と収入の意識の話
具体的な収益の話を進める前に子ども食堂の活動での収入の話を少ししたいと思う。
ちなみに今回は基本的に「収益=収入」として記事を書いているからそのつもりで読んで欲しい。

まず子ども食堂に収益活動は必要か?と言うこと。
自分的には必要だと思っている。
お金がないと活動を続けられないし、活動資金が多くなれば活動の幅やスケールも大きく出来るし、より高度な活動・深い活動も行えるようになる。
それに黙っていればお金が入ってくるような「恵まれた」環境にある子ども食堂ばかりじゃないしね。
良くNPO活動に必要なものとして「ヒト・モノ・カネ」と言われるようにお金は活動の原資の一つ。
だからその活動を支えるために収入の道筋を用意して、収益を上げて行くことが子ども食堂の活動の継続をも考えることに繋がって行くわけなんだ。

静岡市子ども食堂ネットワークの周りでもそうなんだけど、NPOや市民活動はボランティアのイメージが強くて「収益活動を行うことを快く思わない」あるいは「収益活動を行うことが腑に落ちない」人がいまだに一定数いる。
またNPOや市民活動の経済的支えは行政からの補助金が正しいと思っている人もいる。


良く「静岡市からの金銭的なサポートは受けられていないのですか?」と聞かれるけど、自分達は子ども食堂の活動に対して行政から継続的な金銭サポートは受けていない。
これは各行政によって考え方も予算枠も違うから致し方ないことだし、行政の考えや行動を非難するつもりもないし、行政の考えや行動に変化が起きるまで待つ気もない。
だから自分たちで子ども食堂の活動の継続を「自主独立」で行えるような行政からの経済的独立が必要なんだと思う。
そしてどんな活動にだって経費はかかるから「利益優先」でないNPOの運営や市民活動であっても「利益は必要」と言う部分で恥じたり気後れしたりする理由にはならないから安心して欲しい。


利益優先の子ども食堂
だけど利益を優先するようなことはくれぐれも行わないようにね。
どうも子ども食堂の活動をしている人達の中にも「収益を優先する目的で子ども食堂の名前を使用する」場合があるようだし。
大前提は「お金(収益)を得るのは目的を達成するための手段であって、目的にしてはならない」ってことなんだ。

ただ非常に難しいのは子ども食堂の活動=清貧」でもダメなんだ。

ちゃんと収益を上げて少なくとも子ども食堂を運営する人たちの経費まで賄うことが出来るならそれに越したことはないはず。
子ども達、保護者さん、地域の住民、ボランティア、協賛者、スタッフとみんなが納得してみんなが一番「幸せな」お金の使い方が出来ることが一番素晴らしい。
お金目的の活動ではなく、だからと言って活動に清貧を求められるものでもない。
お金に関してはそんな当たり前の価値が広がってくれたらと思っているよ。

 

そしてもう一つ実例を上げるとすればファミリーマートさんが子ども食堂を始めたよね。
それじゃファミリーマートさんが市民活動として、あるいはNPOの領域で子ども食堂を始めたかと言えば決してそうじゃない。
会社組織は「収益活動」を目的として存在している訳だから、最終的には全て収益の増加に結び付けて行かなくちゃならない。
だからファミリーマートさんも子ども食堂の活動を通じてコンビニとしての収益活動の増加を見込んでいるはず。
逆にそうでなかったら雇用者への約束が成り立たなくなるからね。
かと言ってファミリーマート子ども食堂参加は収益増加のための売名行為」と言えば一慨にもそうとは言い切れない
シンプルに考えて「子ども食堂の活動を行っているコンビニ」と「子ども食堂の活動を行っていないコンビニ」が近所にあったらどっちが地域にとって素晴らしいかと言えば前者だと思う。
もちろん、コンビニとして企業として子ども食堂に携わるには、スタンスや形・システムは良く考えなければならないけど、シンプルに考えれば企業がこうして参入してくれるほうが住民にとっては良いこと。
最終的には企業に利潤増加に繋がるけど行う活動自体は子ども達や地域住民の人たちのメリットになる訳だからね。

 

と言う訳で今回の収益の考え方をまとめると
・収入、収益は必要だし常に考えていなければならない。
・収入、収益を得ること考えることは間違っていない。
・収益を得ることは間違っていないけど、収益を目標にしてはいけない。
子ども食堂にかかわる人すべてが幸せになるようにお金を得て、お金を使うこと。

 

収益・収入の考え方を話したから次回から具体的な収益・収入の話をしたいと思う。
と言っても静岡市子ども食堂ネットワークも常にお金は不足してるから、参考になるかどうか微妙だよね(笑。
もっとお金を集める能力や経験がある人がいたら自分達も教えて欲しいと思ってるよ。
それじゃ次回は「子ども食堂の収益 収入・収益のパターン」の説明をしたいと思うよ。
次は今まで一番自信がないけど頑張って書いてみよう(笑

 

 

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