子ども食堂の収益 収入・収益のパターン 「行政・社会福祉協議会からの公的な支援」
それじゃ今回は「子ども食堂の収益 収入・収益のパターン」の説明をしたいと思う。
収入・収益を得る種類は多いけどパターンとしてまとめるとスッキリするから大まかにそして強引に収益の種類をまとめる所から話してみるよ。
それじゃ俺の主観の話を今日も聞いてくれるかい?
子ども食堂の収益の形をカテゴリーに分けてみる。
まずは収入・収益のカテゴリー別に分けてみようか?
分けてみると大体5種類くらいになったよ。
5種類とはこんな感じ。
①行政・社会福祉協議会からの公的な支援
②会社・商店からの民間の支援
③個人からの支援
④自分たちで得る収益
⑤地域グループ・組織からの支援
それじゃ今回は「①行政・社会福祉協議会からの公的な支援」を説明しようか。
①行政、社会福祉協議会からの支援
行政とは市や県と言った公的なもの。
つまりは役所の事だね。
それと社会福祉協議会は厳密に言えば「公」的な組織じゃないんだけど、今現在は「ほぼ公的な組織」あるいは「準公的な組織」ではあるよね。
これは社会福祉協議会の収益が行政から出ていることが多いからなんだけど、ここでは社会福祉協議会の立ち位置を話すのは話題が変わってくるから、あくまで「行政的な組織からの支援」と言うことにしておこう。
それで行政からの支援と言えばやっぱり補助金・助成金となると思う。
この補助金・助成金は何かの目的のために、その目的を達成するあるいはその目的に対して効果的と思われる団体や活動に支払われる。
子ども食堂に限った話をすれば「広く子ども食堂の活動に対応した」補助助成がある行政がある。
もちろん、無い行政もある。
細かく言うと「子ども達の居場所作り」「子ども達の貧困対策」「不登校児童への対策」「少子化対策」「地域交流活動」なんかが、自分たちの行っている子ども食堂の活動で助成対象になるかも知れないし、ならないかも知れない。
この助成の種類や自分達が行っている子ども食堂が対象になるかどうかは直接市役所の担当者さんに聞くのが一番早いと思うし、正確だからぜひ窓口まで言って相談してみて欲しい。
ちなみに静岡市子ども食堂ネットワークも立ち上げ当初、市役所に相談しに行ったら「子ども食堂に対応した補助助成はないけど、児童への貧困対策の補助助成があるから児童への貧困対策として活動したらどうか?」とアドバイス?を頂いたことがあるけど自分達は行わなかった。
子ども食堂の中には児童への貧困対策を専門に行っている所があると思うけど、自分達は児童への貧困対策は活動の一つの柱であって決して大黒柱ではないから、助成補助を得るためにそうした看板を上げることは結果的に良いことにはならないと思ったから。
活動費を得るためにそうした補助助成を得るとその題目に沿った活動を行わなければならないし、色と言うかイメージも付いてしまう。
自分達は「様々な問題、ポジティブもネガティブもひっくるめて地域の子ども食堂」を展開しているから、色つきや極端なあるいは間違ったイメージの定着は避けるべきと判断した。
だからこれを見ている人たちも、現実的な話として行政からの補助助成は大変助かるし、有り難いと思うかもしれないけど、本当に自分たちの目指す活動に沿った補助助成かどうかちゃんと判断してから申請を行ってほしい。
もちろん補助助成は誰にも支払われる訳では無くて、条件を満たしてさらに認証されないと補助・助成は受けられない。
まとめてみると「自分たちの活動が対象となる補助助成がその地域の行政にあったらぜひ活用すること。ただし、その補助助成が自分たちの活動に間違っていない物かどうか判断する。そして申請を出したとしても補助助成が受けられるかどうかは行政の判断となる」と言うことだね。
今からする話はちょっと脱線するし、主観中の主観の話になるから世間話程度に聞いて欲しい。
これは自分がいろいろな地域行政の人とお話して感じたことだから、根拠がない俺の感じた俺の世間話だね(笑
行政によって子ども食堂に対する補助助成の考え方と行動量には違いがある。
簡単に言えば
子ども食堂に意欲的に携わる地域行政
余り興味がない地域行政
出来たら関わりを持ちたがらない地域行政
の三種類で全然対応が違うんだ。
・子ども食堂に意欲的に携わる地域行政
子ども食堂の活動を前向きにサポートしてる行政は「少子化対策」「子育て支援」「子ども達の居場所作り」「地域活性」「地域連携」やそれ以外の様々な局面で子ども食堂が有益な活動となると考えている。
子ども達や保護者さんたちに直接的な効果を及ぼして、さらに地域住民、そして学校や社会福祉協議会と言った既存の組織との連携で子ども食堂の活動の価値と精度は上がって行く。
子ども食堂は新しく始まった活動だから、どうしたらもっと有意義で有効性のある活動となるかは今は手探り状態。
そんな手探りな状態の子ども食堂の活動でも前向きな姿勢でサポートする行政は子育てや子ども達の環境に対しても前向きな行政とも言える。
もし、自分たちの活動している地域の行政が子ども食堂に理解があって予算もあって補助助成を子ども食堂に広く利用できる環境にあるなら、その地域の子ども食堂運営者さんはかなり恵まれた環境だと思う。
そしてその地域は「子育て事業」や「少子化対策」に本気で取り組んでいると思う。
そんな行政区は本当に羨ましい(笑
・余り興味がない地域行政
子ども食堂のサポート事業をあまり行わず、補助助成や様々なサポートやその行政独自の動きもない。
相談してもあまり対応に熱がなくて興味もなさそうな状態の行政もある。
あるいは熱を感じるけど具体的な制度やサポートに窓口がない行政もある。
この場合、その行政は「今現在は子ども食堂に携わる予定はない」状態なんだ。
好意的に考えれば先進的で積極的な行政の成功例や効果的な方法を学んで導入することを考えている段階だと思う。
良く言えば手堅い、悪く言えば今は活力とアイデアがない、と言う状態。
・出来たら関わりを持ちたがらない地域行政
明らかに子ども食堂との関わりや活動と距離を取る姿勢の行政もある。
新しい活動に懐疑的だったり、予算が足りないのか担当者さえいなかったり、居たとしてもその担当者の知識がなくて認識や考えも後ろ向きだったり。
もしかしたら高齢者へのサポートが多すぎて子ども達や子育て世代へのサポートには手が回らないのかも知れない。
でも結果的には一事が万事、全ての活動は後ろ向きのはずだから子育て・少子化対策はほとんど機能していなくて子育て世代の人口推移は凄い勢いで減っていると思う。
自分たちが活動を行っている静岡市は悲しいことに、政令指定都市の中でも人口が減っている都市の一つなんだ。
東京等の関東圏、名古屋の中京圏に挟まれて若い世代が静岡市を離れて行く。
子育てには気候も環境も人柄的にも良いと思うけど、住む魅力が分かりにくいかもしれない。
あるサイト記事にこう書かれていた。
「一つハッキリしているのは、静岡市や浜松市のように東京と名古屋の中間に位置する都市の舵取りの難しさであり、同様なことは大都市周辺の都市に共通する問題であると考えられる。
これらの都市は、企業、人口、教育など多くの点で3大都市に吸引される傾向にある。都市としての独自性、周辺地域からの吸引力が劣れば、地域における存在が脅かされる。」
静岡市の置かれている環境に似ている行政の皆さんにも前向きで大胆な市政と子育て・少子化対策を行って欲しいなと考えているよ。
今回は行政からの補助助成よりもそれ以外の話の方がボリュームが多くなってしまって少し反省している(笑
だけど、子ども食堂の活動は行政の活動とリンクしていくことで、双方に大きな効果を得る活動だから内容違いかもしれないけど書いてみたんだ。
それじゃ次回は「②民間からの支援」を書いてみようと思う。
今日も読んでくれてありがとう。
子ども食堂の収益 活動と収益の考え方
子ども食堂の収益 活動と収益の考え方
今回は子ども食堂を行う上で欠かせない収益・収入の話をしようと思う。
それも種類ごとに分けて話をしたいと思ってる。
それじゃ俺の主観の話を聞いてくれるかい?
子ども食堂の活動継続と収入の意識の話
具体的な収益の話を進める前に子ども食堂の活動での収入の話を少ししたいと思う。
ちなみに今回は基本的に「収益=収入」として記事を書いているからそのつもりで読んで欲しい。
まず子ども食堂に収益活動は必要か?と言うこと。
自分的には必要だと思っている。
お金がないと活動を続けられないし、活動資金が多くなれば活動の幅やスケールも大きく出来るし、より高度な活動・深い活動も行えるようになる。
それに黙っていればお金が入ってくるような「恵まれた」環境にある子ども食堂ばかりじゃないしね。
良くNPO活動に必要なものとして「ヒト・モノ・カネ」と言われるようにお金は活動の原資の一つ。
だからその活動を支えるために収入の道筋を用意して、収益を上げて行くことが子ども食堂の活動の継続をも考えることに繋がって行くわけなんだ。
静岡市子ども食堂ネットワークの周りでもそうなんだけど、NPOや市民活動はボランティアのイメージが強くて「収益活動を行うことを快く思わない」あるいは「収益活動を行うことが腑に落ちない」人がいまだに一定数いる。
またNPOや市民活動の経済的支えは行政からの補助金が正しいと思っている人もいる。
良く「静岡市からの金銭的なサポートは受けられていないのですか?」と聞かれるけど、自分達は子ども食堂の活動に対して行政から継続的な金銭サポートは受けていない。
これは各行政によって考え方も予算枠も違うから致し方ないことだし、行政の考えや行動を非難するつもりもないし、行政の考えや行動に変化が起きるまで待つ気もない。
だから自分たちで子ども食堂の活動の継続を「自主独立」で行えるような行政からの経済的独立が必要なんだと思う。
そしてどんな活動にだって経費はかかるから「利益優先」でないNPOの運営や市民活動であっても「利益は必要」と言う部分で恥じたり気後れしたりする理由にはならないから安心して欲しい。
利益優先の子ども食堂?
だけど利益を優先するようなことはくれぐれも行わないようにね。
どうも子ども食堂の活動をしている人達の中にも「収益を優先する目的で子ども食堂の名前を使用する」場合があるようだし。
大前提は「お金(収益)を得るのは目的を達成するための手段であって、目的にしてはならない」ってことなんだ。
ただ非常に難しいのは「子ども食堂の活動=清貧」でもダメなんだ。
ちゃんと収益を上げて少なくとも子ども食堂を運営する人たちの経費まで賄うことが出来るならそれに越したことはないはず。
子ども達、保護者さん、地域の住民、ボランティア、協賛者、スタッフとみんなが納得してみんなが一番「幸せな」お金の使い方が出来ることが一番素晴らしい。
お金目的の活動ではなく、だからと言って活動に清貧を求められるものでもない。
お金に関してはそんな当たり前の価値が広がってくれたらと思っているよ。
そしてもう一つ実例を上げるとすればファミリーマートさんが子ども食堂を始めたよね。
それじゃファミリーマートさんが市民活動として、あるいはNPOの領域で子ども食堂を始めたかと言えば決してそうじゃない。
会社組織は「収益活動」を目的として存在している訳だから、最終的には全て収益の増加に結び付けて行かなくちゃならない。
だからファミリーマートさんも子ども食堂の活動を通じてコンビニとしての収益活動の増加を見込んでいるはず。
逆にそうでなかったら雇用者への約束が成り立たなくなるからね。
かと言って「ファミリーマートの子ども食堂参加は収益増加のための売名行為」と言えば一慨にもそうとは言い切れない。
シンプルに考えて「子ども食堂の活動を行っているコンビニ」と「子ども食堂の活動を行っていないコンビニ」が近所にあったらどっちが地域にとって素晴らしいかと言えば前者だと思う。
もちろん、コンビニとして企業として子ども食堂に携わるには、スタンスや形・システムは良く考えなければならないけど、シンプルに考えれば企業がこうして参入してくれるほうが住民にとっては良いこと。
最終的には企業に利潤増加に繋がるけど行う活動自体は子ども達や地域住民の人たちのメリットになる訳だからね。
と言う訳で今回の収益の考え方をまとめると
・収入、収益は必要だし常に考えていなければならない。
・収入、収益を得ること考えることは間違っていない。
・収益を得ることは間違っていないけど、収益を目標にしてはいけない。
・子ども食堂にかかわる人すべてが幸せになるようにお金を得て、お金を使うこと。
収益・収入の考え方を話したから次回から具体的な収益・収入の話をしたいと思う。
と言っても静岡市子ども食堂ネットワークも常にお金は不足してるから、参考になるかどうか微妙だよね(笑。
もっとお金を集める能力や経験がある人がいたら自分達も教えて欲しいと思ってるよ。
それじゃ次回は「子ども食堂の収益 収入・収益のパターン」の説明をしたいと思うよ。
次は今まで一番自信がないけど頑張って書いてみよう(笑
「子ども食堂の収益」
「都市問題」と言う雑誌のVol.110、2019年5月号に記事を書かせて貰ったから興味ある人はぜひ読んで欲しい。
「ボランティアと自治体」と言う特集の中の「地域福祉とボランティア」と言う記事。
ちょっと固い文章かも知れないけど頑張って書いたから読んでもらえたら嬉しいな。
もしかしたら図書館にあるかも知れない。
子ども食堂は収益を出しにくい活動だから活動の途中でお金の問題が原因で続けられなくなる可能性もある。
だから出来るだけ収益を上げれるチャンスは生かしておこう。
それじゃ今回も俺の主観の話を聞いてくれるかい?
まず子ども食堂は「収益を上げることが目的ではない」活動なのはわかるよね?
子ども食堂の目的は「子ども達や保護者に向けた地域活動」だから「お金を稼ぐこと」が目的ではない。
自分達、静岡市子ども食堂ネットワークも当初はいろいろな所に相談に行ったけど、その時に「子ども食堂は儲からないよ」とある人にハッキリ言われた。
自分は子ども食堂で利潤を上げる気持ちは無かったから「儲からない」と言われて意外な言葉にビックリしたけれど、活動を続ける為には常に「活動の資金を確保する」と言う意識が必要だと思う。
まず最初の「収益を見つけておかないと長く続けられない」はさっきちょっとだけ説明したけど、思いで始めた子ども食堂も思いだけではお金の問題で続けられなくなる。
だから収益を得る方法を考え、その方法を形にしなくちゃならない。
実際に子ども食堂を行う人の中で「儲かるから子ども食堂を始める」人は少ないと思うけどいない訳じゃないんだ。
現時点であるいは将来的に「子ども食堂で儲かりそうだから始める」と言う人がいる。
個人的に自分は子ども食堂で利潤が出る方法があるなら「子ども食堂で儲けて」くれても全然かまわない。
お金を稼ぐことは活動の継続に繋がるからね。
でもその「儲け=利潤」の出所が行政の補助金を考えているのならどうかと思う。
自分は子ども食堂を始めるまでNPOの活動に携わったことがなかったから知らなかったことなんだけど、市民活動を行う財源を「すぐに行政の助成金」につなげる世界には違和感がある。
これも「活動を拡大し継続するために行政からの支援が欲しい」と言う理由なら良くわかるし、その思いの切実さも体感している。
だけど「お金が欲しいから行政からの補助金が出やすい子ども食堂の活動を行おう」と思っているなら絶対に辞めて欲しいと思う。
手段と目的とが逆転してしまっているから。
「目的=子ども食堂の活動。手段=補助金・助成金」は正しいけれど、「目的=補助金・助成金。手段=子ども食堂」ではダメのはず。
これはみんなのわかるよね?
だけど「目的=補助金・助成金。手段=子ども食堂」を考えていたり、行動している人は0じゃない。
悲しいことだけど0じゃないんだ。
お金のこと、前にも話した食材のこと、告知のこと。
様々なことで協力者さんの数や連携の数も大事になっていく。
携わりが増えれば増えるほど、収益も増えて支出の割合が減っていく。
この大前提を忘れずに次は具体的な収益の話を進めたいと思う。
子ども食堂のお金の話 「支出 少しでも抑える方法」偏
今回は前回に引き続いて支出を抑える方法を考えてみようか。
食材費(40食分) 10000円
会場使用料 2000円
保険代 1500円
印刷代 1000円
その他消耗品費 1500円
合計 16000円
食材費は食材を買うために必要だから抑えるとしたら
・安い所で買う
・安くておいしい献立にする
・買わなくてもいい食材を見つける
の、3種類ある。
無駄なお金は使わずに上手に買い物をして上手に料理を作る術を知っている人がいると大変助かる。
それに子ども食堂は高額だけどおいしい物を食べる外食ではなくて、みんなで同じものを食べる疑似的な集団生活だとしたら出来るだけ家庭料理の方がいい。
その方が子ども達にとっても「よその家の味を知る機会」でもあるから様々な味覚が刺激されたりする。
「家では絶対に食べない野菜を子ども食堂だと残さず食べるからビックリする」って良く保護者の方が言う。
これはみんなで食べる楽しさから勢いで食べてくれる場合もあるけど、普段家では食べない調理の仕方や味付けで食べれたりする場合もあるって事なんだ。
だから子ども食堂のレシピは出来るだけ家庭料理がいい。
出来たら栄養のバランスが取れた家庭料理がいい。
さらに言えば栄養のバランスが取れて、子ども達が喜んでくれる家庭料理がいい。
最終的に言えば「栄養のバランスが取れて、子ども達が喜んでくれて、食材費があまりかからない家庭料理がいい」ってことなんだ。
例えば時期の野菜なんかは貰えることも多い。
時期の野菜ってその時期に取れる野菜ってこと。
そうした時期の野菜は大量に取れるから声掛けをしていたり、子ども食堂を意識している人から頂き物として寄付をしてくれたりする。
たけのことかキャベツとかサツマイモとかね。
こうした「差し入れお野菜」を最大限に利用して(笑)食材費を下げることも大事。
この差し入れはお野菜だけじゃなくてお肉やお魚、場合によってはデザートの差し入れなんかもあるかも知れない。
それは大変ありがたいけど「衛生上」の管理は例外なくちゃんとしなくちゃダメだよ。
話はちょっと脱線するけど、頂き物だからと言って会場以外で作ったデザートをそのまま出すのは食中毒の危険性も良く考えて子ども食堂で提供するか提供をやめるか考えること。
提供をやめる勇気も場合によっては必要だからね。
そしてお魚は痛みが速い食材だからこれも十分気をつけて食材に使用するかどうか考えよう。
絶対ではないけど可能性があるから食材費以外の経費を抑えることも考えてみよう。
普通に借りればどんな会場でも会場使用料が発生するけど、子ども食堂の活動を説明すればその活動に賛同してくれたり理解してくれることで使用料を安くしてくれる場合がある。
特に近隣住民のための施設の場合、子ども食堂の「地域の子ども達と保護者のための活動」を理解してくれれば一考してくれたりするから、丁寧に説明してみよう。
保険は安くしてくれることはないから「民間の保険会社」「社会福祉協議会の保険」「行政が行っている保険」の中から条件と金額を比較して一番適したものを利用しよう。
ただ、「行政が行っている保険」は地域市町村によって違うと思うからまずは相談してみよう。
印刷代
開催のたびにチラシを配布するなら印刷代が発生する。
本当はネットでの告知だけで済めばいいんだけど、やっぱりチラシの方が子ども達も理解しやすい媒体だからネットと紙の二つの媒体で告知したい。
特に静岡市子ども食堂ネットワークみたいに小学校から全生徒数分のチラシ配布だと印刷代も地味にかかるから一番安い印刷方法を見つけてみよう。
白黒で印刷なら社会福祉協議会にNPOや市民活動向けの印刷機が安く借りられるからそれを利用するのが一番安いと思う。
カラーでの印刷だとラクスルがやっぱり一番安い。
でも会場利用料で話したように活動地域内の印刷会社さんに子ども食堂の活動を伝えて理解してもらえたら「協賛」と言う枠で安く、もしかしたら無料で印刷してくれるかもしれない。
その時は協賛企業様としてチラシに名前をちゃんと載せるような配慮をしよう。
最初からいろいろ調べてお金を抑える方法を探していくけど、結局は活動の中で協力者さんや理解者さんが出てくることで支出がより抑えられていくことが多い。
だから子ども食堂は続けて行くことがとっても大事なんだ。
今回も読んでくれてありがとう。
子ども食堂のお金の話 「支出」偏
それも切実な支出の話。
思いは大事なんだけどお金も見据えていないと後々大変になっていくからね。
思いははあるけど重くてつらい・・・そんなことにもなるかも知れないから。
それじゃ子ども食堂に絶対にかかってくる支出の話。
割とシビアな話になると思うけど少しでも参考になれば嬉しいから、俺の主観の話を聞いてくれるかい?
例えば環境保護の活動と比べてみようか。
清掃用具みたいな道具類だったり、長靴や作業着のような服装類。
場合によってはチェーンソーや車両みたいな大きな物も必要になるかもしれない。
その点、子ども食堂は最初に用意するものは少ない。
調理器具や炊飯器や食器類は最初に用意しなければならないかもしれないけれど、借りる会場によっては炊飯器や調理器具が用意されている場合もある。
食器類は重さの問題から紙コップや紙皿で活動を行う場合もある。
そう考えると最初に用意しなければならない道具類は比較的少ない。
つまり子ども食堂は他の活動と比べても用意する物が少ない分、金銭的には比較的始めやすい活動とも言えるわけ。
だからこうして全国的に急速に増えて行っているのかも知れないね。
環境保護活動の場合、ゴミ袋とか軍手なんかは使い捨てだから毎回の活動のたびに必要となるよね。
でも、基本的には最初に多くの道具類が用意されていれば、活動の度の消耗品費は決して大きな金額にはならないはず。
もちろん、参加する人数にもよるけれど道具さえ揃っていれば消耗品費自体は決して高額ではないから。
この三つは普通に毎回経費として払っている子ども食堂は多いんじゃないかな?
もちろん、紙コップや割り箸を使っていなかったり、会場使用料を払わなくてもいい環境だったりする運営者さんもいるかもしれない。
でも食材費はどうしてもかかってくる。
まとめると「始めるのは比較的負担はないけど、継続する事は大きな負担となる活動」ってことになる。
これは開催している運営者さんならとっても良く分かることだろうね。
会場使用料が2000円。
保険代が1500円。
チラシ代が500枚として1000円。
このくらいは絶対に払わなくちゃいけない。
合算すると14500円。
それに会場によっては紙コップや割り箸の消耗品費として1000円。
お茶なんかで500円。
これを足すと16000円になる。
静岡市子ども食堂ネットワークの認定子ども食堂は毎月一回開催で現在12か所だから毎月180000円必要になる。
それを一年間で12回開催だから一年間の開催に必要な最低限必要なお金は2160000円となる。
これに事務所の家賃が乗っかると・・・。
この規模を続けて行くには考えるのが怖くなる金額が必要ってことだね(笑
一年で新車が買えてしまう。
まあ、静岡市子ども食堂ネットワークは「静岡市内の全小学校区に子ども食堂を作り広げる」ことをミッションにしているから拡大しなくちゃいけないから年間これだけ必要なんだけど、自分達で一か所の子ども食堂を続けて行くのにも年間18万円は必要だってことを覚えていて欲しい。
そしてこれには自分たちの経費。
例えばガソリン代みたいな交通費やガス代電機代は入れていないから、自分たちの持ち出し分はもっと増えているはず。
40人規模の子ども食堂を月に一回、一年続けたら全部まとめると20万円くらいは必要なんだよね。
それとこの支出分以上の収益をどうすれば得られるのか?ってことも考えないと続けて行くことは出来ない。
子ども食堂の活動を続けるには「支出が収益を上回らない」ことを常に考えていないといつかは金銭的に行き詰るから、同じ活動をするのに支出が少しでも低くなるほうがいい。
まずは収益を考える前にかかる経費を少しでも抑える事を考えてみようか。