子ども食堂の会場が決まったらすべきこと④ 「誤解と無理解があったら」
そしてその向き合うために誤解と無理解を少し掘り下げてみるよ。
多分、自分の悪い癖が出てゴチャゴチャと面倒くさい理屈や仮説を立てて行くかも知れないけど、現実問題として向き合った俺なりの解釈だから一つの考えとして良かったら読んで欲しい。
それじゃ俺の主観の話を聞いてくれるかい?
前の記事で誤解とは「子ども食堂の活動がねじ曲がって伝わってしまっている状態。」って書いたよね。
良くある誤解のパターンとして「子ども食堂は貧困対策」のための活動だと信じられていること。
厳密に言えば「子ども食堂は貧困対策」って一部分としてはあっているんだけど、その意識が強すぎると誤解が生まれる。
貧困対策は子ども食堂の効果の一つ、あるいは子ども食堂の一つのスタイルではあるけど全てではないのはこのブログを読んでくれている人はもう分かってくれているはず。
だけどいまだに子ども食堂は貧困対策支援のイメージが払しょくされていないし、それが全てだと思っている人もまだまだいる。
「○○地域で子ども食堂を行っている者なんですけど、ちょっと質問してもよろしいでしょうか?」
「はいどうぞ、どんな質問ですか?」
「子ども達の集まりが良くないんですけど、そちらの子ども食堂では子ども達は何人くらい来てますか?」
「大体30人くらいですかねえ」
「エッ!?どうやってそんなに貧乏な子を集めてるんですか!?」
「エッッッ!?」
あるいは貧困対策に特化した子ども食堂を開きたかったのかも知れない。
だけど地域での子ども食堂は決して「子ども食堂=貧困対策」ではないし、貧困対策に特化した子ども食堂は地域の子ども食堂とは運営方法は変わってくる。
主催まで行っている人がまだまだ勘違いしてる可能性もあるから、子ども食堂のことをニュースや伝聞でしか知らない人はまだまだこうしたイメージを持ってる人は多い。
これは誤解と無理解が入り混じった質問だと思っている。
例えば「本当に支援が必要な子ども達」と言うのは具体的には「どんな支援を指すのか?」と言うこと。
結局これも貧困対策だったり孤食のネガティブな部分しかみていない発言なんだ。
もちろん、地域によってはそうしたネガティブな問題に最優先で取り組まねばならない地域もあると思う。
だけれど子ども食堂はネガティブな問題だけを対象にした活動ではない。
地域交流や世代間交流、地域活性に様々な体験が出来る「子ども達の居場所」としてポジティブな活動を行う自由な活動でもある。
そのネガティブとポジティブの活動の割合は主催者や地域性によって決まる。
極端に言えば「楽しい」から「幸せ」を感じれるから子ども達が自主的に集まる「子ども食堂」が正解。
・ご飯がいっぱい食べれて幸せ
・みんなとワイワイ楽しいご飯の時間があるから幸せ
・苦手な勉強を楽しく教えてくれるから幸せ
・色んな人と顔見知りになれて地域での世界が広がるから楽しい
・広がった人間関係の中で自分を気にかけてくれる人がいるのが分かったから幸せ
これは一例だから上げていけばまだまだいっぱいあるよ。
ネガティブな問題を和らげて欲しい子ども達もいる。
ポジティブな体験を求めてくる子ども達もいる。
もしポジティブな体験は不要な支援だと言う人がいれば、その人は子どもの頃の楽しい思い出は不要と言うことなんだろう。
そしてそれは少なくとも俺の価値観とは違うから「本当に支援が必要な子」とは「子ども食堂に来る全ての子ども」が「支援が必要な子」だと思っているし、本当に必要な支援は子ども達によって違うから大人達がその支援の選択肢を狭めるような考えは俺はしたくない。
まあ、この辺は人それぞれの判断だから「本当に支援が必要な子」とか「本当に必要な支援」とか言われたら具体的に何を指しているのか聞いてみるのが良いと思う。
そうすればその人が思う「子ども食堂のイメージ」がはっきりするから。
実際に関わっている人は「本当に支援が必要な」云々みたいなことは余り言わない。
実際の活動を通じた具体的な目的や問題解決を意識せざるを得ないから「あの子のためにはこうした方がいいんじゃないか?」「こうした方が集まる子ども達に有益なんじゃないか?」みたいな自分たちの活動を自問自答している。
そうして常に「良い結果を出す子ども食堂」にするため現実的な問題を抽出し、それを解決する手段を考えている。
いっぱい動いていっぱい考えながらね。
それじゃ次は無理解の話。
誤解はその人が子ども食堂の活動について理解しようとしたけどまだ完全には理解できてない状態。
無理解は子ども食堂のことや地域での活動、育児についての活動、子ども達の環境などに興味を持たない状態の事なんだ。
人の価値観は人それぞれだから子ども食堂の活動に無理解な人がいたとしてもそれは仕方のないこと。
子ども食堂には無理解でも高齢者の問題や自然環境・障害者の問題などに取り組んでいたり考えていたりする人かもしれない。
だから子ども食堂に無理解な人がいたとしても気にせずにいるのが一番消耗しなくていい。
ただどうしても避けて通れないポジションの人が子ども食堂に無理解な人であったなら、一通りの説明と資料を手渡しておくのは大事なことだからね。
ただ無理解な人に理解させようとはしない方がいい。
感情論や子ども食堂に対して悪いイメージや面倒なイメージを持ってしまうかも知れないから。
子ども食堂の会場が決まったらすべきこと③ 「地域挨拶」
でもその前にもやっておいた方が良いことがまだあるから、もう少しだけ準備を行おう。
最初の準備があるかどうかでその後の活動がスムーズに行くはず。
だから手を抜かずに頑張ろう。
今日は近隣へのあいさつの説明をしようと思う。
それじゃ俺の話を聞いてくれるかい?
・会場学区内の小学校
・会場地域の自治会
つまりその地域の小学校と自治会にはあいさつに行きましょうってこと。
行く理由は様々あるから一つずづ説明していくよ。
まず小学校にあいさつに行く理由は
・学校の先生に子ども食堂の趣旨を理解してもらえる
・子ども食堂の活動を通じて子ども達へのかかわり方で小学校と連携することがある
・子ども食堂開催告知のチラシを地域の活動として学校からの配布物よして貰えるかも知れない。
学校も子ども食堂の活動には興味を持っていることが多いから、ちゃんとアポを取って資料も持ちながら子ども食堂の趣旨と開催への思いを学校に伝えてくることが大事。
そして学校側の要望や思いも聞いてきて双方が喜べるような活動を行っていこう。
地域での子ども食堂を行っていれば気になる子ども達がいるかも知れない。
そうした子ども達は学校でも気にしているから、そうした子ども達のことで学校との連携が始まるかもしれない。
静岡市子ども食堂ネットワークでも小学校との連携は表立ってではないし、オフィシャルではないけれど始まっている。
やっぱりそうした環境の子ども達のことからね。
こうした活動の実績や小さな連携の積み重ねが信用になっていって、子ども食堂の活動や重要性・有用性を認めて告知チラシを学校からの配布物として取り扱ってくれると思う。
最初は取り扱ってくれなくても焦らずに毎月チラシを持って行ってみよう。
学校からの配布物があれば保護者の皆さんも安心して子ども食堂に子ども達を送り出してくれるから。
自治会へのあいさつは自治会長が話を聞いてくれたり、会合に招かれて説明の場を用意してくれるかもしれない。
地域へのあいさつがないと自治会長や年配の方を中心に子ども食堂の活動が理解されない。
理解が生まれなければ誤解が生まれてしまう。
だから誤解を受けないようにちゃんと最初に説明をしておこう。
この「誤解」はとても厄介だからまた後でちゃんと説明するよ。
それと地域の皆さんにあいさつを行えば地域のボランティアさんが出てくれるかもしれない。
だから丁寧にあいさつと説明しよう。
地域に喜ばれる子ども食堂を目指すなら地域へのあいさつやオープンな姿勢はとっても大事。
俺は本当にそう思うよ。
近隣へのあいさつで気を付けること「誤解」と「無理解」
さっき誤解には気を付けようと言ったけど、誤解と無理解は子ども食堂の活動にとって本当に厄介なんだ。
誤解とは子ども食堂の活動がねじ曲がって伝わってしまっている状態。
無理解とは本当の子ども食堂の意味が伝わっていない状態。
どちらも近隣への説明の時に発生するかもしれない。
特に新聞やメディアから情報を一元的に受けていたり、他人から伝聞だけで理解したつもりになっている人は誤解と無理解の状態になっていることがある。
特に子ども食堂の様な子育て支援の一環でもある活動の場合、女性は本能的な鋭さで子ども食堂の価値や理念を理解する事が多い。
だけど男性は本能的には子ども食堂の価値を理解できないことが多い。
子ども食堂に実際に携わったり、自分自身が子育ての経験があったりと経験がないと子ども食堂の本質は理解しにくいと言うこと。
理解できないと誤解と無理解を生み出す可能性が高まるんだ。
もちろん絶対じゃないけど憶測での答えは間違える可能性が高まるのはわかるよね。
40代までは夫婦共に働き、夫婦共に子育てを行うことが一般的な子育て観だと思う。
そして60代以上になると「男は外で稼ぎ、子育ては女がやるべきこと」みたいな風潮もあったからそうした子育て観の中で過ごしてきた方もいる。
そうなると近隣挨拶をした時、自治会長や地域の顔役となっている人達の年齢や性別はどうだろう?
多分、70代以上の男性である場合が多い。
この時、子育て支援の意味合いも含んでいて、それでいて地域貢献活動でもあり、貧困や孤食などネガティブな問題にも関わり、なおかつ地域活性や他世代間交流などのポジティブな活動でもある子ども食堂を、理解できる人ばかりでないと言う現実が存在する事を心に留めておいて欲しい。
もちろん全員じゃないけど無理解や誤解をする人の割合が多いという事実をね。
子ども食堂の活動に無理解だったり誤解をしている人はまだまだ多い。
それは正確でない情報や情報源の偏りが原因。
また性別・年代によっても子ども食堂の価値観が違う。
ここまでは分かったよね?
それじゃ誤解と無理解を解決するためには何をすれば良いのか?
その説明は次の「子ども食堂の会場が決まったらすべきこと④ 「誤解と無理解があったら編」」で説明したいと思う。
子ども食堂の会場が決まったらすべきこと② 「保険編」
でもそれはとっても危険なことだから今すぐに無保険での活動は辞めて欲しい。
そしてこれから子ども食堂を始めようと思っている人は保険の大切さを知ってほしい。
それじゃ俺の主観の話を聞いてくれるかい?
静岡市子ども食堂ネットワークを始めた2016年1月の段階ではほとんどの子ども食堂が保険には入ってなかったと思う。
少なくとも自分の見聞きした範囲では聞いたことはなかったからね。
最近はクラウドファインディングで「子ども食堂に保険を」のようなチャレンジを行っているので、子ども食堂開催者さん側も保険の大事さは浸透してきたんだと思う。
ただ逆に考えればクラウドファインディングでチャレンジしていると言うことは、まだ全ての子ども食堂が保険対応ではないと言うこと。
まだまだこれからだと言うこと。
でもその送る車が「保険に入ってなかったら」どう思うだろう?
善意の行動だとしても送る途中で車が事故にあったら、無保険であったことで同乗者さんの怪我に何もしてあげれない。
それどころか善意が仇で余計に怪我をしてしまうかも知れない。
また折角の善意の行動が支えきれないほどの責任を運転者に負わされることになるかもしれない。
事故が起きないように最善の努力をしても「絶対に事故は起きない」なんて誰にも分らないし、そんな説明では誰も納得しない。
でも「子ども食堂の本来の活動に直接関わらない保険にわざわざお金を払って入る意味があるのか?」と考える人がいるかもしれない。
だから俺は保険に入る意味は3ステップで考えてればわかり易いと思っているよ。
1 まず食中毒が起きないように衛生面などで最善の注意と最大の努力をする。
2 それでも事故が起きる可能性は0じゃない。だから保険に入って最悪な状況となっても子ども食堂を行う者として最低限の責任を果たす。
3 それは利用者である子ども達と保護者さん、そして一緒に協力してくれるボランティアさんに子ども食堂を見守る地域の住人の方々や自分自身を守るためでもあるから。
もう一度言うよ。
保険は自分達と子ども達・利用者を守るため、それと責任を果たす姿勢を周りに伝えるため。
良く覚えておいてほしい。
だから保険に入らずに子ども食堂を行うのは善意はあっても誰も守れていないし、責任も果たせていないんだ。
忘れないで欲しい。
子ども食堂を始めようと思ったのは誰かを救うためや守るために始めようと思ったはず。
だから保険にも入って善意だけじゃなく責任も果たしてほしい。
それじゃ保険に入るメリットとデメリットを考えてみよう。
・食中毒などの事故が起きた時に治療費・入院費など金銭的な保証ができる
・保険に入ることで運営者・ボランティアさんの個人資産を守ることが出来る
・保険に入っていることで子ども達・保護者さんと言った利用者が安心して食事ができる
・地域の住民の方が子ども食堂の活動に安心してくれる
・行政や保健所・企業などが安心して協力できる
一つは何かあった時に金銭的なフォローが行える
もう一つは自分達運営者を守ることが出来る
そして最後に周りの人たちから信用されると言うこと
この3つをよく覚えておいて欲しい。
それじゃ次はデメリットを考えてみようか。
・保険料が発生する
・保険契約の手間がかかる
契約をするために色んな保険を探さなけりゃならない。
そしてその為に必要な資料を用意しなくちゃならない。
そして最後に保険料を払わなければならない。
でも契約は一年に一回で構わない。それも二年目からは更新だけだから全然大変じゃない。
お金は確かに掛かるけど利益が出ない子ども食堂だから食中毒の保険に限れば年間で1万円もかからないと思う。
食材費の方が経費としては圧倒的に掛かる訳だし、その金額でメリットを得られるなら安い経費だと俺は思っているよ。
最後に保険の種類の話をするよ。
だからまずは社会福祉協議会や市役所の窓口で子ども食堂向けの食中毒対応の保険があるかどうか聞いてみるといいと思う。
そして民間の保険会社にも聞いて欲しい。
ただ、民間の保険では飲食店のための保険だと思うから「飲食店」でないと保険に入れないかもしれない。
どちらでも構わないので自分たちの状況に一番適した保険を見つけて子ども食堂開催前に保険対応しておこう。
大事なことは保険にはとにかく入ること。
それじゃ次回は「子ども食堂の会場が決まったらすべきこと③ 「地域挨拶編」」の話をしようと思う。
子ども食堂の会場が決まったらすべきこと①「保健所」
子ども食堂の会場が決まったらすべきこと①
「保健所」編
子ども食堂を行う会場が決まったら次はいよいよ開催に向けて動き出すことにしよう。
それじゃ俺の主観の話を聞いてくれるかい?
・まずは保健所に相談
保健所に相談しに行くことはとても大事なこと。
でもこれも俺の主観なんだけど保健所に相談している子ども食堂は本当に少ないと思う。
今、子ども食堂開催に法的な規則がないから、保健所に出向かなくてもいい。
だから保健所に相談する義務はない。
その結果、保健所に相談しないまま活動を始めたり、続けてしまっている子ども食堂が多いんじゃないかな?
前にも書いたけど「子ども食堂には責任がある」と言うこと。
その責任の一つに「食中毒を出さない」があるから。
子ども食堂は営利目的じゃない、子ども食堂は保健所に相談する義務はない。
でも家族でない第三者の口に入るものを提供するんだから責任を持たなければならない。
特に子ども食堂は子ども達を対象にしてるんだから、何かあったら子ども達が苦しむことになる。
だから保健所に相談することは絶対に必要だよ。
義務はないけど必要はあるんだ。
自分の身を守る意味でもね。
それじゃ一度、ここで保健所に相談するメリットとデメリットを考えてみようか。
まずはメリットから説明するよ
・保健所に相談するメリット
「手洗いの仕方や調理器具の掃除の仕方とか衛生の概念を教えてくれる」
調理関係、食品関係の仕事をしている人なら基本で教わる衛生の方法や考え方も、一般人と言うかプロフェッショナルでない普通の人からすれば分からないことの方が多い。
そうした分からないことを学べることが大きい。
まずは一番基本で一番大事な衛生の考え方と方法をちゃんと学ばないと、将来的に子ども食堂で食中毒を出してしまうかもしれない。
「厨房施設の立会検査を行ってくれる」
相談をしたら子ども食堂の会場の厨房施設の立会検査をしてくれるかも知れない。
してくれるかも知れないって書いたのは、静岡市子ども食堂ネットワークが活動している静岡市の保健所は、自分たちがお願いしたら今まで全ての開催会場の厨房施設を立会検査してくれたから。
嫌がらずに断ることもなく協力してくれている。
法律の決まりがない中で今まで10以上の会場の厨房の立ち入り検査をしてくれるのは、本来の業務が忙しい中でやってくれているんだから大変ありがたい。
俺は本当にそう思っているよ。
保健所っていう衛生のプロが現場を確認して気になる点を指導してくれる。
それがボランティアさんや管理者・運営者である自分たち、その双方が指導を守ることでいろいろと現場では安心出来るんだ。
でも、この立会検査をどの保健所でも行ってくれるかどうかはわからない。
保健所の規模や人数や行っている業務の量で本来業務でない子ども食堂の厨房設備の立ち入り検査まで出来ない保健所もあるかもしれない。
だから立ち入り検査を受けてくれなくてもめげなく、常に相談していこう。
「食品衛生責任者の資格が取れる」
保健所では資格として食品衛生責任者の講習を行っている。
こうした資格を取れば対外的に信用が増すし、自分に自信も出る。
そして責任を果たす気構えも生まれてくると思う。
講習にはお金がかかるけど、資格をちゃんと取る姿勢は自分にも他の人にも安心とやる気の姿勢を理解してもらえることになると思う。
だからちゃんと取ることをお勧めするよ。
「食中毒になりやすい献立や食中毒になりにくい調理の仕方などを教えてくれる」
食中毒になりやすい献立、なりにくい献立。
食中毒になりやすい調理方法、なりにくい調理方法。
こうしたことをいろいろと教えてくれる。
それは流しそうめんが食中毒になる可能性がとても高いと指導を受けたから。
子ども達とイベントみたいに楽しく食事できる流しそうめん。
本当は自分たちもそうめんとか流してみたいけど我慢している。
「子ども達と一緒に食事を作る」こと
子ども達と一緒に食事を作ることは調理体験も一緒に学べて、体験学習っていう意味でもぜひやりたい内容だよね。
でも自分たちは子ども達と一緒に調理をすることはない。
それはやっぱり食中毒の可能性を考えると出来ないことなんだ。
調理実習や調理教室のように参加する子ども達の名前住所がわかっていれば良いけど、自由に子ども達が来る子ども食堂で調理体験を行うことは「何か」が起きてしまった時に責任の所在が不明確になる。
手伝ってくれた子ども達が食中毒の原因と言われることがないように自分達は調理は責任をもって大人が行うことにしている。
本当は子ども達と一緒に作りたいんだけどね。
「バイキング形式」で行う
多くの子ども達に食事を提供するとなるとバイキング形式が凄く楽だし、子ども達も自分が食べたい分を食べたいだけ取れて楽しいと思う。
だけどやっぱりおかずを盛ったままの状態で衛生状態を管理できるかと言うとやっぱり不安が残るから保健所もやらない方がいいと言っている。
ちゃんと状況を管理できるなら良いのかもしれないけれど、危険性を考えれば自分たちはやらないことにしている。
それじゃ次は保健所に相談するデメリットを考えてみるよ。
「面倒くさい」
上でこれだけのメリットがあるのは説明したけど、相談するデメリットは俺は「面倒くさい」しか思いつかない。
相談する意味が圧倒的にあると言うことが分かってくれれば今はそれでいい。
だからこのブログを見てくれた人たちが、子ども食堂を行うときには保健所に相談すると言うことを当たり前として実践してくれることを俺は信じているよ。
以上が「子ども食堂の会場が決まったらすべきこと①」として「保健所に相談する」理由。
次回は「子ども食堂の会場が決まったらすべきこと②」として「保険に入る意味」を説明しようか。
子ども食堂を開く会場のこと
そして今回は今までの話と違って具体的というか実践的な話になるので自分たちに合った会場を見つけてほしいと思っているよ。
それじゃあ俺の主観の話を聞いてくれるかい?
もちろん、受け入れる子ども達の人数によって必要な広さも決まってくる。
ただ、この段階では人数とか広さとかは後回しにして会場の種類や向き不向きの説明をしたいと思う。
施設を選べる場所なら良いけど選択肢がないならその場所でやるしかない。
ちなみに静岡市子ども食堂ネットワークで使用している会場を上げてみようか。
・自治会館(町内会や自治会が管理・運用してる建物)
・神社の集会場
・お寺の集会場
・地域の行政施設
・JAの調理室
・漁港施設の会議室
・飲食店の店舗
一番多い会場はやっぱり地域の自治会館や集会場になると思う。
その次が行政の建物施設かな。
行政の建物施設と言うのは地域によって名前の付け方が違うかもしれないけど、どの市町村でも地域で利用できるコミュニティ施設があると思う、それの事。
会場によって様々な長所・短所があるけど、まずはどの会場でも共通する会場を選ぶうえで重要なことを話すよ。
・子ども達が寄りやすい場所にある
子ども達は自分達の自由意思で、自分達の足で子ども食堂にやってくる。だから会場として一番重要なのは「この場所は子ども達が寄りやすい場所」なのかどうかなんだ。
そして分かりやすくて安全な場所にあるかも重要。
小学校の近くとかなら分かりやすいし、通い慣れている道を通れるから保護者からみても安心だと思う。
そして交通量が多い道路沿いだと事故の可能性も出てくるから出来たら交通量の多い道筋でないこと。
後は隣に公園や神社があれば最高。
食事の後、子ども達は必ず鬼ごっことか始めるからね。
食事を作るために厨房は必要だからその設備があるかどうかを確認しなければならない。
レストランみたいなプロが使うような設備じゃなくてもいい。
厨房設備の内容によっては献立やレシピに制限が出るかも知れないけどコンロと流し台、そして冷蔵庫があればとりあえず何とかなる。
実際、静岡市子ども食堂ネットワークだと、給湯室くらいの調理設備で30名以上の調理を行ったりしているから。
それとこれは一番大事なことなんだけど、設備が古かったり規模が小さくても衛生面だけはしっかりとした厨房設備であること。
衛生面で食中毒を出したら傷つくのは子ども達だから。
そして衛生面は自分達の掃除次第でなんとかなる部分もあるから、自分達で衛生的な厨房を常に保てるような設備かどうかを見て欲しい。
2 会場選びで2番目に気をつけること
・隣に公園や神社など子ども達が遊べる場所がある
さっきもちょっと話したけど、隣にこうした広場があれば子ども達は自由に遊びに行ける。
ボランティアさんが子ども達の外での遊びに着いて行くだけの人数がいれば、近くの公園でも良いんだけど、なかなかそこまで人員が居ないかもしれない。
でも、隣ならすぐに確認出来るから隣に広場があるのはすっごくいい。
これは地域によって車移動が生活の主流なのか電車移動が主流の地域なのかで違うんだけど、どちらにしても最低1台の駐車スペースがあるといい。
車移動が主流の地域ならボランティアさん達も車で来るだろうし、お母さんのお迎えも車で来ると思う。
静岡もそうなんだけど車移動が主流なら何台かの駐車スペースが確保できる会場がいい。
電車移動が主流の場所でも食材や食器類の持ち込みに車を使うことになるはずだから、やっぱり一台は駐車スペースがある会場がいい。
どうしても見つからない場合は近くにコインパーキングがあるかどうか、料金は幾らになるか確認しておこう。
今まで上げた条件が全て揃ったとしても使用料が高かったら俺は少し考えてしまう。
子ども食堂は定期的に行うものだから使用料が高いと開催する頻度が減ったり、子ども達への料理が一品減ってしまうかもしれない。
お金に余裕があれば使用料は気にしなくても良いかもしれないけど、そうでないなら出来るだけ負担の低い方がいい。
子ども食堂は贅沢な会場を使ったからといって評価が上がるような活動じゃないから。
・友好な関係を築ける施設管理者かどうか?
その施設を管理したり所有してる人が子ども食堂に理解のある人だと、その後の活動がグッと楽になる。
色んな事を助けてくれたり、アドバイスしてくれたり、失敗やクレームに対しても理解を示してくれる。
こういう人は本当に助かる。
とっても助かる。
だからそうした人が管理してたり責任者だったりしたら俺だったらそこで開催するよ。
色んな施設としての条件も大事だけど人間同士の繋がりは子ども食堂にとってもっと大事だから。
俺はそう思っているよ。
逆に子ども食堂に理解を締めさない管理者、場合によっては子ども食堂の活動に否定的な管理者なら俺は借りないようにしている。
子ども達の声や足音でクレームを入れられて活動を制限されたり、続けていくうちにあれやこれやと少しずつクレームを入れてくることが想像できるから。
やっぱり子ども達は活動的だからどうしてもうるさい事に神経質な人には我慢できないことかもしれないしね。
だから俺はそうした人が管理している施設には携わらないことをお勧めするよ。
飲食店の店舗で子ども食堂をする場合は営業許可を取っている店舗で子ども食堂を行う訳だから通常の子ども食堂より考えなければならない部分は多い。
もちろん、飲食に適した配置やプロが使う厨房に調理用具と環境としては申し分ないけど、法律的にそしてモラル的に守らなければならないものが出てくる。
この辺りは次回に詳しく説明したいと思う。
使う会場選びの時に今日の話を思い出していろいろと考えてみて欲しい。
それと次回は「子ども食堂の会場が決まったらすべきこと」を書いてみたいと思う。
その時に飲食店店舗で子ども食堂を行う注意点を話すよ。